レンズ紹介 EF 28-70mm F2.8L USM
・基本スペック
詳しくはメーカーHPを。
掲載されていないものでは
フードつき全長:190mm(実測値)
フードつき重量:890g(実測値)
・特徴
このレンズを語るうえで必ずあげられるのが、有鉛クリスタルレンズを使用していることです。現在ではRoHS指令の影響によりEU圏内でも販売できるよう鉛レンズは製造されていないので、コレクションとしても希少なレンズの一つだと思います。ちなみに鉛レンズは屈折率が高いことが主な特徴で、普通のレンズに比べると画質面でわずかながら有利らしいです。
あと、このレンズはズーム機構が特徴的であり、28mm側のほうでレンズが伸び、70mmが最も短くなります。ちなみに伸縮はフードの中で行われるので、フードをつけているとインナーズームのように見えます。
・作例
軽く画質チェックしてみました。上が本レンズ、比較対象はCarl Zeissの50mmF1.4です。
続いて28-70mmにはデジタルレンズオプティマイザをかけました。
このような媒体だと違いが分かりにくいですね…。ただ、等倍で見る程度ではあまり差が分からない気がします。
まずは適当に鉄道を。ボディはEOS-1D MarkⅣ、F5.6です。圧縮されていて十分に画質伝わらないのが残念ですが、運転席に置かれた花束のメッセージまで解像しているのはさすがとしか言い表せないです。
続いて遠景。こちらもEOS-1D MarkⅣでF5.6です。青の色乗り、大好きです。
絞り開放での撮影です。鉄板の牛の目にピントあります。開放から十分使える画質だと思います。
F5.6です。円形絞りではないですね。
逆光耐性?知らない子ですね。
・総評
古いレンズですが、やはりLレンズです。鉛レンズも助けてか、色乗りがとてもいいです。そしてその重量880g、フード付きでの全長190mmと、現行の24-70mmF2.8を超える圧倒的な存在感は時に厄介者ですが、それでも持ち出したくなるような魔性のレンズだと思っていますw
現在の高性能レンズとは一線を画すような一本ですが、何故か持っていたい。これで撮りたい。と思わせてくれます。