Fujica 35-EEについて語ろう

Fujica 35-EEについて浅はかながら綴っていこうと思います。
・基本スペック
発売年:1961年9月
形式:レンズシャッター式レンジファインダー
レンズ:FUJINON 45mm F1.9(レンズ一体式)
重量:790g
露出計:セレン光電池
・特徴
発売は1961年、時は35mmレンズシャッター機の全盛期。なんといっても最大の特徴はこの武骨な外観でしょうか。軍艦部に巨大なセレン光電池とファインダーを積んだ結果だそうですが、もはや下手な一眼レフ+標準レンズの組み合わせよりも重いですね。
追って説明しますが、操作系もかなり癖が強いです。ちなみに完全機械式なので電池は必要ありません。
・各部分説明

1 先ほどからも何度か出ているセレン光電池です。簡単な話、電池のいらない露出計ですね。ちなみにここを手で押さえると露出が正確に測れないのですが、この位置がちょうど右手中指が掛かる位置にあたるので、普通に構えようとすると案外持ちにくかったりします…()
2 セルフタイマーです。機械式でシャッターを切ってくれます。
3 これを上に引きながらシャッタースピードを変えると、1/8~Bが設定できるようになります。
4 これを引きながら回すことでASA感度(ISO感度)を設定できます。ちなみに設定範囲は10~200なので注意が必要です。

5 ここでピントを調整します。

ついでに裏蓋を開けて。左側面に見えるのはフィルムの巻き戻しトグルです。これも特徴の一つですね。

6 5に連動して動きます。
7 露出計が反映されます。
8 ボディ側のリングでシャッタースピードを決められます。小窓はシャッタースピードが表示されます。
9 奥側のリングは絞りです。AUTOに設定するとシャッターボタンが跳ね上がります。

10 ここを下に引くことで裏蓋が開きます。
11 巻き上げレバーです。底面にありますが使い方は変わりません。
12 一般的なフィルムカウンターです。S~40まであります。
13 三脚穴です。標準的な1/4インチネジが使われています。
・実写
使用フィルムはACROS100、いずれもF値オートでの撮影です。スキャンはデジタル一眼で接写です。




この美しさ、画面越しに伝わらないのがとても辛いです・・・。
レンズの解像度は当時のカメラとしては群を抜いており、現代のデジタルカメラにも劣らぬほど描写します。その描写力は当時、Leicaにすら匹敵するとまで言われたそうです。
発色もよいとのこと。今度はカラーフィルムも入れてみたいですね。
今回はほとんどシャッター優先オートでの撮影ですが、ネガフィルムのラチチュードなら十分許容範囲だと思います。
・総評
気軽に撮るようなカメラではないですが、レンズの描写がとてもよく、ここぞというときのスナップに絶大な威力を発揮しそうです。重いのに何故か持ち出してしまう、そんな魔性のカメラの雰囲気を感じます。自分の写真生活を語る上で今後、欠かせない一台になる予感がします。古く美しいカメラというものに惹かれたはずが描写力の虜になっている…これはただ者ではないですね…。
※疑問点や情報の間違い等ありましたらコメントお願いしますm(__)m